人気ドラマ「不適切にもほどがある」で中学生のキヨシが着ている学ランが話題になっています。
令和の時代では、お目にかかる機会もほとんどありませんが、昭和の時代には、こういった変形学生服を着ている学生をよく見かけました。
この記事では、「不適切にもほどがある」で中学生のキヨシが着ていた変形学生服について解説します。
【不適切にもほどがある】キヨシが着ている制服(学ラン)は?
人気ドラマ「不適切にもほどがある」で中学生のキヨシが着ているのは、短ランにボンタンの組み合わせです。
短ランは、一般的に、着丈65cm以下の学生服で、袖より着丈が短く、袖ボタンが1個、詰襟の高さが低いのが特徴です。赤色や黄色の派手な裏地や、タータンチェックなどのオシャレな裏地で個性をアピールしていました。「不適切にもほどがある」の中で、キヨシは、真っ赤な裏地のものを着ています。
ボンタンは、ワタリ(もも幅)からスソに向かって細くしぼりこんだシルエットのズボンです。細いエナメルのベルトと組み合わせるのが主流でした。「不適切にもほどがある」の中で、キヨシは、真っ赤なエナメルのベルトを使っていますね。
変形学生服のバリエーションは?
1970年代から流行した変形学生服ですが、色々なバリエーションがあり、そのスタイルも少しづつ変化がありました。
- 1970年代:長ランにハイウエスト・ドカン
- 1980年代前半:セミ短にボンタン
- 1980年代後半〜1990年代:極短にボンタン
着丈の長い長ランや洋ラン(着丈100cm以上)から、着丈の短いものに、ズボンはスソまで広いドカンから、スソに向かって絞り込まれたボンタンに流行が移り変わっていきました。
当時は、たくさんの変形学生服メーカーがありました。カタログをお店でもらい、豊富なバリエーションの中から、自分の好みのものを選ぶのが楽しい時代でした。
カタログを見ながら、上着は、裏地や、隠しポケットの有無、ボタンは飾りボタンに変えたり、裏ボタンを装着。ズボンはタックの数やウエストの高さなど、その選択肢の多さには驚かされました。
当時、憧れのブランドであったベンクーガー。
現在はオシャレで、スポーティな制服を販売されているようです。
変形学生服の流行を後押ししたのは?
変形学生服の流行を後押ししたのは、ビー・バップ・ハイスクールと言われています。
ビー・バップ・ハイスクールは、きうちかずひろさんの漫画作品です。不良高校生のケンカや恋を描いた青春コメディで、1983年から2003年まで『週刊ヤングマガジン』で連載されていました。映画やアニメ、ドラマなどにも多くのメディアミックスがされています。
大ヒットしたビー・バップ・ハイスクールは、当時の中高生に、大きな影響を与えました。
• マンガや映画の登場人物のファッションや髪型、言葉遣いなどを真似する者が多くなりました。特にリーゼントパーマやツーブロック、ハチマキやベストなどが流行しました。
• マンガや映画の登場人物のケンカや恋愛などの青春を羨ましく思う者も多くなりました。ケンカに強くてスケベでひょうきんなヒロシとトオルのコンビは、多くの少年たちの憧れの存在でした。
• マンガや映画の登場人物の仲間や恋人との絆や友情などの人間関係を尊重する者も多くなりました。ヒロシとトオルは、仲間や恋人を大切にし、裏切ったりしないという姿勢を貫いていました。
「不適切にもほどがある」の中では、純子も当時の流行りだった長いスカートをはいたり、スタジャンを着たりしていますが、こちらもビー・バップ・ハイスクールの影響を受けているものですね。
また、「不適切にもほどがある」の中でキヨシや純子の姿や行動を見て、横浜銀蝿の「ツッパリHigh School Rock'n Roll」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
現在も現役で活動されてる横浜銀蝿。ホームページもカッコいいですね。
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【不適切にもほどがある】今でも買えるの?
「不適切にもほどがある」で中学生のキヨシが着ている変形学生服。
学校の制服が学ランからブレザーに変わるなどの影響もあり、町で見かける機会も少なくなっています。
それでも、通販などで現在も変形学生服の購入が可能です。
まとめ
人気ドラマ「不適切にもほどがある」で中学生のキヨシが着ている変形学生服について解説しました。
時代の流れとともに、現在はあまり見かけなくなった変形学生服ですが、当時の学生がファッションに目覚めるきっかけにもなりました。
人気ドラマ「不適切にもほどがある」で、今後どんなファッションや話題が飛び出すのか。楽しみですね。
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